トロンボ現象と海の中道(ミチキリ)~島に突入する前に~

歴史発見自然

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共和国(本サイト)からの初レポートは、島の手前に広がる海の中道について。

博多湾をぐるりと囲むように大地が広がり、その先で来訪者を迎えるのが志賀島。

海の中道をかっ飛ばし、金印ドッグを食べ、勝馬の海で夕日を眺め、酔いちくれる。

そんな夏のドライブコースとして訪れた人も多いでしょう。

前に広がる、海の中道をレポートします。

右手には玄界灘、左手に博多湾が広がる雄大なロケーションです。

突然ですが、トロンボ現象というのを聞いたことがあるでしょうか?

トンボロ現象とは『潮が干いた時、海が割れ陸地から島へと道ができる現象』のことです。
かの有名なモン・サン=ミシェル(フランス)もトロンボ現象の代表格です。
志賀島の場合、この現象を繰り返す中で堆積した砂が長い時間の中で本土と繋がりました。

昭和7年(1932年)に橋がかけられましたが、それまでは漁船が行来し、人や物資を運んでくれていたそうです。
今でも満潮時には橋がなければ渡ることはできず、ここの一部でこのトロンボ現象を見ることができます。

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博多湾方向を望む

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玄界灘方向を望む

そして、この道は島民から“道切り”と呼ばれています。その字面通り「途中で切れている道」

道切りとは民俗学用語で、ある領域と領域との境界を指し、疫病や災害から集落を守るための結界を表すものを一般的にそう呼びます。
辻や野良に注連縄(しめなわ)のようなもので結界を表すのが一般的ですが、現在の海の中道(道切り)には見ることはできません。

多くの伝統行事が残る志賀島において、かつての畏怖は意識だけに眠るのか?

次回からはその証を探るため、島内よりレポートします。

それでは!また来週!!


トロンボ現象が見れる名所

日本

神奈川県江ノ島

山口県角島

長崎県伊東島

古宇利(こうり)島

海外

モン・サン=ミシェル – フランス

珍島 - 韓国

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このサイトについて

島を訪れなければ感じることができない、場所や人を伝える小さなメディアです。

福岡県福岡市博多湾に浮かぶ、人口は2000人足らずの小さな島。志賀島。

正確には島だった島です。長い月日の中で、本土と砂州で繋がり道ができました。

その道は、都会の喧噪を離れた、この島にたくさんの人やモノ・情報を届けます。

漁をナリワイとする人々、農に勤しむ人々、都市へ働きに出る者。

神社や祭りは島固有の文化を育み、繋がりの中で暮らしています。

このプロジェクトは島内外の「特派員」により、地に足を下ろしたローカルな志賀島を紹介していきます。

志賀島について

志賀島の基本情報

福岡県福岡市東区、博多湾に浮かぶ島。金印が発見された島として知られる。

歴史的には古代日本の海上交易を支えた、海人族である安曇氏の拠点であったとされ、海の要衝として重要な位置を占めていたとされる。また島の半分を玄海国定公園に指定され、陸繋島をはじめ、自然豊かな景観と古い町並みや暮らしが、今も残っている島である。

■人口 / 1,938人 世帯数 / 848世帯(2012年時点)

■面積 / 5.78 km2(東京ドーム約123個) 周囲 /11 km

■主管産業 / 漁業・農業

■特産物 / アジ・ワカメ・いちご(あまおう)

■所在海域 / 博多湾、玄界灘

■アクセス / 福岡市営渡船、西鉄バス、JR西戸崎線(西戸崎駅からはバス)