島でたった一つのスナックから生まれる長寿パワー

文化

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「コーヒーありますか?」と尋ねた時に返ってきた返事は「何歌います?」でした。
当時は喫茶店の営業時間外に入ったので、それに気付かずにいた自分は「えっ歌?」と驚きました。その時は喫茶ハッピーマザーを紹介していただいたので移動したのですが、すごく深みのある店内だったのを覚えています。それはまるでサスペンスドラマで刑事が一息つく隠れ家的スナックのようなイメージでした。

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そんなご縁もあり、今回ママさんのご協力のもとずっと気になってたスナック藍へ取材させていただくことができました!
スナック藍では毎月3回必ず行われているものがあります。それは、「懐メロ同好会」の集いです。
懐メロ同好会とは、スナック藍を事務局として活動しているカラオケグループのことです。
ちなみに参加出来る資格を持っているのは、志賀島在住又は志賀島出身の70歳以上の男女ということもあり、一番の年長者の方は89歳だとか!
メンバーの中には漁師の方、志賀海神社の社人さん、自治会長等も参加されており総勢15名いるとのこと。
会費は毎度1000円で、活動は13時から16時まで行われます。
お酒を飲んだり、みんなで差し入れたおつまみ等を食べたりしながらそれぞれで好きな曲を予約して歌い、歌ってて分からない部分や聴き取りにくい部分などはみんなで歌い合って楽しみます。

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ちなみに選曲は、「兄弟船」と「北の漁場」や「きよしのズンドコ節」など演歌中心にバリエーションが豊富!

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皆さんの歌唱力が高く、講師の方が来て習われているんじゃないかと思えるくらいの腕前でした。そう感想を述べると「先生なんておらんよ。めだかの学校って感じよ。」とみなさん口を揃えて笑顔で応えてらっしゃいました。

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「みんなで集まって歌って楽しむから元気になれる。この時間が一番幸せ。」と、集って歌うことを元気の源にされているそうです。

そして時間が経つにつれてノリに乗ってきたママさんが握ったのはなんと陶器の小皿!

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2枚の小皿をカスタネットにして心地の良いリズムを刻まれていました。陶器のお皿がぶつかり合う音がなんとも絶妙で歌に合う!

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そんなとき、曲が終わってから気になるかけ声が、、

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オッシャー!!!!!

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肘を曲げて、まるでハッスルポーズのような動き。
これは、、?

元気のポーズ!!

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どうやら、やったね!とか張り切っていきましょう!とかの意味だそうです。
なんだかほっこりなって私も気付けばハッスルして復唱してました。「オッシャー!!!」

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一瞬皆さんが70歳以上の方々だということを忘れてしまうくらい大変活気のある楽しい場でした。

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スナック藍自体は創立90年以上経っている老舗ですが、度々起こる不具合や改修が必要な部分については主にお客様が中心となって直されているそうです。

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「ちょっと崩れてたり破れてたりしたらお客さんがわざわざ手伝って修理しちゃらんとよ〜。お客さんがいてくださるから成り立っとるんよね〜。」

島中の人々から愛されているからこそ、90年経った今でもこうやって皆が集える場として提供出来るとママさんはおっしゃられていました。

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感謝の気持ちを持って人と人との繋がりを大事にするスナック藍は、きっとこれからも島の元気パワーを生み出し続けることだと思います。応援しています!

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そしてみなさんが歌われている曲の中で「きよしのズンドコ節」しか知らなかった私も演歌を歌えるように練習したいと思いました。

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「オッシャー!!!!」

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このサイトについて

島を訪れなければ感じることができない、場所や人を伝える小さなメディアです。

福岡県福岡市博多湾に浮かぶ、人口は2000人足らずの小さな島。志賀島。

正確には島だった島です。長い月日の中で、本土と砂州で繋がり道ができました。

その道は、都会の喧噪を離れた、この島にたくさんの人やモノ・情報を届けます。

漁をナリワイとする人々、農に勤しむ人々、都市へ働きに出る者。

神社や祭りは島固有の文化を育み、繋がりの中で暮らしています。

このプロジェクトは島内外の「特派員」により、地に足を下ろしたローカルな志賀島を紹介していきます。

志賀島について

志賀島の基本情報

福岡県福岡市東区、博多湾に浮かぶ島。金印が発見された島として知られる。

歴史的には古代日本の海上交易を支えた、海人族である安曇氏の拠点であったとされ、海の要衝として重要な位置を占めていたとされる。また島の半分を玄海国定公園に指定され、陸繋島をはじめ、自然豊かな景観と古い町並みや暮らしが、今も残っている島である。

■人口 / 1,938人 世帯数 / 848世帯(2012年時点)

■面積 / 5.78 km2(東京ドーム約123個) 周囲 /11 km

■主管産業 / 漁業・農業

■特産物 / アジ・ワカメ・いちご(あまおう)

■所在海域 / 博多湾、玄界灘

■アクセス / 福岡市営渡船、西鉄バス、JR西戸崎線(西戸崎駅からはバス)